過失割合の修正要素とは何ですか?
2021年06月21日
過失割合の修正要素とは、各交通事故のシチュエーションにおいて基準となる過失割合をもとにして、個別のケースごとに調整するための加算要素や減算要素のことです。
過失割合については、判例タイムズ社の「民事交通訴訟における過失相殺率の認定基準」に書かれている基準によって基本的に判断します。
しかし、同じシチュエーションの事故であっても、実際の交通事故は、個別のケースによって違いがあります。
たとえば、同じ信号のある交差点での事故であっても、被害者が子どもかどうかや、運転者に著しい過失があったかどうかなどによって違いが発生します。
これらの個々のケースの違いを無視して、一律に「●:●」としてしまうと、公正な結果になりません。
そこで、個々のケースに応じて過失割合を修正します。
具体的な過失割合の修正要素としては、たとえば事故が起こった時間帯が夜間であったかどうかや、自動車の運転者に著しい過失や重過失があったかどうか、事故車が大型車両であったかどうかなどのさまざまな事情が考慮されます。
過失割合の修正要素は、過失割合の認定の際には基本的に認定基準に従って判断することによって、効率性を維持しながら、事案に応じた適切な過失割合を決める役割を果たしています。
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