自転車事故に対応できる保険に加入しましょう。
2021年06月22日
弁護士の小前田です。
しばらく前から自転車がブームになっていますね。
さて、自転車が素晴らしい乗り物であることは間違いないのですが、事故を起こしたときに大変な事態になることも知っておかなければなりません。自転車事故を起こして、加害者となってしまったケースで、以下のような高額の賠償が命じられたケースがあります。
■小学校5年生の男の子が高速で坂を下り、歩行者の女性に正面衝突をしてしまい、寝たきりになってしまった被害者に対して、男の子の親に約9500万円を支払えという判決(平成25年7月4日神戸地裁判決)。
このような賠償責任のリスクを回避するためにも、自転車に乗るのであれば、必ず自転車事故に対応できる保険に加入しましょう。
この自転車事故に対応できる保険としては、個人賠償責任保険という保険になります。
この保険は、通常、自動車保険や火災保険のオプションとして販売されています。このオプションをつけたとしても、1億円の賠償保険でも1年間で約1500円程度の保険料で済みますので、ぜひとも加入をしましょう。
ご家族が自転車に乗られるとしたら、ご自身の保険の補償がご自身だけでなく、ご家族にも及ぶかどうかについてもぜひ確認してください。
個人賠償責任保険については、ご自身で加入している自覚が無い方も多いので、法律相談などで自転車事故を起こしてしまったような方の相談を受けるときには、自動車保険や火災保険で、個人賠償責任保険に加入していないかの確認をするようアドバイスします。
クレジットカードに個人賠償責任保険が自動付帯されていることがありますので、これも確認してもらいます。
また、自転車を購入したときに「TSマーク」のシールを貼ってもらうことがあります。
「TSマーク」は、自転車安全整備店に勤務する自転車安全整備士が、点検整備した安全な「普通自転車」に貼るシールのことです。この「TSマーク」には、傷害保険と賠償責任保険が付帯されています。
「TSマーク」の有効期限内であれば、相手方への賠償にこの保険が使えますので、こちらについても確認をしていただいています。
当事務所のWEBサイトをご覧いただきありがとうございます。福井県内での移動は、車での移動が当たり前の「車社会」になっています。ただし、その反動として、福井において、不幸にして交通事故に遭われてしまう方が多数いることも事実です。しかしながら、福井県民の中で、交通事故の被害に遭ったときに弁護士の相談するという発想自体がないこと、弁護士が入れば適正な賠償金額を得ることが出来るということ等を知らない人が多いと実感しています。もし、皆様の周囲で交通事故被害に遭い、お悩みになられている方がいらっしゃいましたら、まずはお気軽にご相談下さい。
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