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家具屋で感じた「相手の話を聞くこと」の大切さ

2021年06月22日

弁護士の小前田です。私事ですが、先日、自宅の引越しをしました。引越しに合わせて、一部、家具を買い替えることにしたので、休日に何件か家具屋さんを見てきました。その買物の際に、考えさせられることがありましたので紹介します。

引越しで自宅が広くなることもあり、それに合わせた家具を揃えようと考え、あるお店に行ってみました。

そこで対応してくれた店員さんは、私の話はほとんど聞かないまま、取り扱っている商品の機能性を強調し、商品がいかに素晴らしいかを熱心に説明してくれました。説明を受けて商品自体が素晴らしいことは伝わりましたが、私の部屋のイメージにはなんとなく合わなかったため、その店での購入は保留にして、他の店も見てみることにしました。

次に、何気なく入った家具屋さんの店員さんは、私の部屋について詳しく質問をしてきました。間取りや使用目的から部屋のコンセプトまでいろいろと聞き取りをした上で、商品をいくつか提案してくれました。何気なく入ったお店でしたが、私のイメージに合う家具が見つかりました。

先程のお店とは違って、こちらが何を求めているものが何かについてきちんと聞き取りをしてくれ、それに基づいた提案をしてもらったので、非常に満足感が高かったです。

今回の経験から、物事を提供するにあたっては、顧客が何を必要としているかをしっかりと聞き取り、そのニーズを理解した上で提案することが、結果的には一番顧客を満足させることができるということを感じました。

私は、このことは、弁護士業界でも同じだと思います。

例えば、一概に交通事故の相談といいましても、保険会社との交渉を弁護士に代理してほしい方、保険会社から提示された賠償金が適正なものかを判断してほしい方、後遺障害の等級認定についてお知りになりたい方など多岐にわたります。

弁護士も知識を誇示するのではなく、相談者の方の話を丁寧に聞き、その方が何を必要とされているかを汲み取ったうえで、ニーズに合った提案をしていくことが大切であるということを改めて考えさせられました。

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