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交通事故で弁護士と相談する際には何を聞くべき?準備や注意点は?

2022年09月20日

交通事故に遭った際、どのように対処するべきかがわからず、弁護士との相談を検討する人は多いのではないでしょうか。

今回の記事では、弁護士との相談で必要な事前準備や、相談時に聞いておくべき内容について解説していきます。

注意点も解説しますので、弁護士との相談を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

交通事故で弁護士と相談する際の準備

交通事故で弁護士と相談する際、事前に準備しておく事項を紹介します。
・事故時の状況を整理
・ケガの治療状況を整理
・仕事の状況を整理
・準備するべき書類

相談は通常30分から1時間程度である場合が多いので、限られた時間の中で必要な情報をスムーズに伝えられるよう、事前準備をしておくといいでしょう。

以下で、一つひとつ解説していきます。

事故時の状況を整理

まず交通事故発生時から現在までの状況を整理し、弁護士に伝える必要があります。

交通事故に関する情報は可能な限り集めておき、関連する資料とあわせて持参するようにしましょう。

記録しておくべき具体的な情報として、以下のようなものが挙げられます。
・事故発生の日時、場所、天候
・道路状況(信号・標識・センターライン)や損害箇所の記録
・被害者と加害者の位置関係、車両の速度
・保険会社や相手方とのやり取りの内容

交通事故発生時の状況などは、写真やメモで残しておくのをおすすめします。

ケガの治療状況を整理

交通事故でケガをした場合は早い段階で医療機関を受診し、治療状況を記録しておきましょう。
・傷病名
・検査結果
・入通院の日数、通院頻度
・治療にかかった費用

主に上記のような情報を整理しておき、相談の際に弁護士へ伝えるようにしてください。

仕事の状況を整理

交通事故で負ったケガが原因で仕事を休んだ場合は、仕事の内容や休業状況なども弁護士に伝えておく必要があります。

休業によって減った収入は、休業損害として加害者に請求できるためです。

休業損害は会社員・自営業者はもちろん、専業主婦であっても請求できる可能性があります。

準備するべき書類

相談時に準備しておくべき書類は、以下のとおりです。
・交通事故証明書
・診療報酬明細書
・診断書
・後遺障害診断書
・収入証明書(給与明細書、源泉徴収票、確定申告書類など)
・休業損害証明書
・保険会社から送られてきた書類

書類が不足していると、相談が再度必要になる場合もあるので、交通事故に関連すると思われる書類はすべて持っていくのをおすすめします。

 

弁護士相談で聞いておくべき内容

弁護士との相談で聞いておくべき内容は、次のとおりです。
・現在の行動が適切か
・想定される賠償金の予想額
・保険会社とのやり取りについて
・弁護士に依頼するべきか否か

何を聞こうとしていたか忘れてしまわないように、箇条書きで紙に書いて持参するのをおすすめします。

相談で聞いておくべき内容について、以下で詳しく確認していきましょう。

現在の行動が適切か

自身のとっている行動が適切かどうかは、相談で聞いておくべき内容の一つです。

交通事故発生時から現在までの状況を伝え、今とるべき適切な行動を確認しておきましょう。

とくに交通事故では、通院先や通院頻度が損害賠償請求の金額に影響する可能性が高いので、現在の通院の仕方で問題ないか確認しておくのをおすすめします。

想定される賠償金の額

受け取れると想定される損害賠償金の額も、相談時に確認しておくといいでしょう。

交通事故の状況やケガの程度、後遺障害の有無などを弁護士に伝えれば、過去の事例から大まかな損害賠償金額を算定できる場合があります。

もちろん、事故直後の時期であったりすると、想定は難しい場合がありますが、想定額を把握しておくと保険会社から示談の提示があった場合にもそれが適正かどうか判断する材料となります。

保険会社とのやり取りについて

相手方の保険会社とやり取りしている内容があれば、弁護士に伝えるようにしましょう。

保険会社から過失割合や賠償金額を提示されている場合は、それが適切かどうかを判断してもらえます。

妥当な過失割合や賠償金額を確認した上で、損をする結果にならないよう慎重に交渉を進めましょう。

弁護士に依頼するべきか否か

最後に、弁護士に依頼するべきか否かも確認しておく必要があります。

弁護士に依頼すると損害賠償金を増額できるケースは多いですが、損をするケースがないとまではいえません。

弁護士費用を差し引いた結果、本来受け取れるはずだった金額を下回ってしまう可能性もあるからです。

そのため、賠償金がどの程度増額できるかの見立てを事前に確認し、得になるようであれば弁護士への依頼を検討しましょう。

 

弁護士相談の注意点

弁護士と相談する際の注意点は、次のとおりです。
・被害者本人が相談する
・不利な内容も隠さない
・依頼するリスクについても確認しておく
・今後の流れについて確認しておく

相談の時間を無駄にしないためにも、上記の注意点は事前に押さえておきましょう。

以下で、一つずつ解説していきます。

被害者本人が相談する

交通事故で弁護士相談を行う場合は、特別な事情がない限りは被害者本人が出向くようにしましょう。

本人でなければわからない部分があるため、本人以外が相談しても一般的なアドバイスで終わってしまう可能性があります。

被害者本人が事故の後遺症で身動きが取れない場合や、意思疎通が難しいなどやむを得ない事情がある場合は、相談予約時に相談してみてください。

不利な内容も隠さない

被害者自身にとって不利となるような内容があっても、隠さずに弁護士に伝えましょう。

今の状況から最善の策を考えてもらうためには、抱えている問題や知っている情報はすべて打ち明ける必要があります。

不利な情報も事前に伝えておけば、相手方から指摘された場合にも落ち着いて対応できるでしょう。

弁護士は依頼者の味方であり、守秘義務もあるため安心して相談してください。

依頼するリスクについても確認しておく

弁護士に依頼した際に想定されるリスクについても、そうだ時に確認しておくと安心です。

費用倒れのリスクに加え、状況によっては弁護士に依頼したことで紛争が激化してしまうケースが全くないわけではありません。

現在の状況を踏まえた上で、その後に発生するリスクまで考慮した解決策を提示してくれる弁護士を選ぶのがおすすめです。

今後の流れについて確認しておく

正式な依頼を検討する場合は、今後の流れについて確認しておきましょう。

弁護士は、被害者の代理人として相手方と交渉を進めますが、事実関係の確認や最終的な判断は被害者自身が行う必要があります。

次に何をするべきなのか、どのような手続きが必要になるのかを把握しておけば、スムーズに行動できるでしょう。

進捗報告の頻度や打ち合わせのスケジュールも含めて、今後の見通しをしっかり聞いておくようにしてください。
 

面談を避けたい場合は電話相談も可能

対面での面談を避けたい場合には、電話相談できる弁護士事務所を選ぶのがおすすめです。

まずは電話で、交通事故問題の状況を伝え、アドバイスを受けましょう。

直接面談するのは難しい場合でも、なんらかの形で対応してもらえる場合も多いので、自分にとってやりやすい方法で相談してみてください。

 

交通事故に遭ったら早めに弁護士と相談しよう

弁護士との相談は、交通事故の問題を解決するための第一歩です。

相談できる内容は、適切な通院頻度や損害賠償金額、過失割合など多岐にわたります。

初回は無料で相談できる場合も多いので、悩んだら早い段階で交通事故に強い弁護士へ連絡してみてください。

相談当日に備えてしっかり事前準備を行い、聞いておくべき内容を聞き逃さないようにしましょう。

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